地元の西鉄バスを中心に、いろいろな地域のバス路線風景を記録していましたが、当方都合により過去記事は非公開になりました。西鉄以外の地域にもすぐ行きたくなるので、どこかで「九州路線バスの旅」とでも改名しようかと揺らいだこともありましたが、たぶんずっと「西鉄」の名前を消さずにいると思います。最終的に回帰するのは地元ってことでしょうか。でも子育てが終わったらどこかに移住したい気持ちもありますね。

2010年01月10日

道瀬橋

道瀬橋
旧北茂安町の「道瀬橋」。「づうせばし」と読みます。難読です。
現在は佐賀県みやき町になってますが、東隣の千栗を過ぎると長門石はもう久留米市で、
生活圏は久留米市内と同一のエリアだと思います。


道瀬橋
でも行政の区分ってのは当然ながら厳密でして、
コミュニティバスは基本的に町内を走るのです。
ここはまだ西鉄の「40」「41」が残っているからいいですが、
地域によっては、町境を越えて、最寄り駅あたりまで行けばいいのに、という路線はけっこうあります。

その点では、嘉麻市バスのように、通学の利便性を考えてでしょうが、
隣町の桂川駅までバスを走らせてるところには好感がもてます。
事務手続きでどのような困難があるのかは知りませんが、
福祉センターと役場と町内各地だけを結ぶのが、全ての移動需要ではなかろうに、と思います。

そういう行政境界はなかなか越せない壁なのですが、
近年の市町村合併によって、同一市町村になることで路線が改編される例もありますね。
筑後の山川町は、町内に鉄道駅がなかったので、
JR九州バスが廃止になったあとも、九州産交バスに瀬高までの路線を走らせていました。
けれども瀬高町と山川町、高田町が合併したことで、
山川町内から瀬高駅まで直通するコミュニティバスを走らせることが可能となり、
結果的に産交の南関までの路線が廃止になってしまいました。

逆に糸島郡の二丈町は、以前は福岡からのバスも多く走っていましたし、
町内を経由して唐津までのバスもあったのですが、JR筑肥線と有料道路の発達によって、
町内に停車するバスはなくなってしまっていました。
それが今年の1月1日より前原市、志摩町と合併して糸島市になり、
旧役場をつなく「庁舎線」というコミュニティバスが走るようになって、バス路線が復活してます。

久留米「30」の兼松団地線にも廃止の話が上がっていますが、
これも八女市と立花町が合併することで、移行が容易になったのではないかと思います。
同じように杷木~黒川も、杷木町と甘木市の合併が関係しているのかも。
で、杷木~黒川が行政主体の運営になると、同じような経営状態である甘木観光の矢野竹~佐田間も、
運営主体が市に移管されるのが適当と、行政が判断するのは妥当なところだと思います。
もともとスクールバスが走ってますし、黒川は旧甘木市なので、校区も甘木側ですし。
このへんは3月までに仏谷・地下・佐田あたりを訪問して、また書きたいと思います。

話の脱線ついでに。
みやま市、って三池郡の「みいけ」と、山門郡の「やまと」をくっつけたんだと思うんですけど、
ひらがなで書かれるとよくわかりませんね。漢字で「三山町」でもわかりませんかw
しかも「さんやま」とか「みさん」とか読み間違いがありそうなんで、ひらがながよいのかも。
その点「みやき」は「三養基郡」より読みやすくなりましたが、
漢字のほうが何となく味があったのに、と部外者の勝手な感想を述べておきます。

前述の嘉麻市は、もともと嘉穂郡自体が嘉麻郡と穂波郡の合併によってできた名前なので、
旧嘉麻郡エリアの町が合併して嘉麻市になっても問題はないんですけど、
合併した市町の中に嘉穂町がいるので、なんとなく私の中でややこしいことになってます。
築上郡も築城郡と上毛郡から来ていて、旧上毛郡エリアが上毛町になったのに、
築城町は椎田町と合併して、上毛エリアを含まずに築上町と名乗ってますから、
そういう地名の混濁は、けっこう一般的に起こるものなのでしょう。
歴史的背景と現在の親しまれ方、どっちを優先するかってことなのかもしれません。


道瀬橋道瀬橋道瀬橋
道瀬橋のバス停は、まっすぐな道路上に佇んでいます。
久留米側はショッピングセンターや郊外型の店舗が並んでいます。


道瀬橋道瀬橋道瀬橋
佐賀側にすこし行ったところに、鳥居のある交差点があって、
そこが「づうせばし」交差点なのですが、こちらは「通瀬橋」と表記してあります。
「道」の音読み「どう(dou)」が音便化して、短母音に近くなり「づ(du)」になったと考えるよりは、
「通」の「つう」が濁音化して「づう」になるほうが確かに自然です。

でもバス停は地域密着のものであり、
交差点の道路表記のほうが机上で事務作業されてそうですから、
「道」のほうが間違いとも言えません。
私の実家のすぐ近くに「北原」交差点があり、「きたばる」と読むのですが、
長い間「Kitahara」と書かれていた例もあります。
実家の近所は国道なので、さらに地元から離れたところで処理されてそうですけど。



道瀬橋
おっと、交差点のすぐ脇を流れている川も「通」瀬川です。
ということは西鉄のバス停の方が分が悪いのでしょうか?
地元でも両方の表記が併用されているなんてことがあるのでしょうか。
さんざん好きなことを書き散らかして、疑問だけ残して終わります。すいませんw



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Posted by ちょんびん at 07:07 │佐賀
この記事へのコメント
こんにちは。

「みやま」「みやき」「みやこ」。
うちの会社では、このひらがな三文字の地名をよく勘違いしまして、話が噛み合わないことがよくあります。
(「みやき」から鳥栖に移動するのにこんな短時間じゃ無理でしょう!!←「みやま」と勘違いしている)
Posted by Kassy at 2010年01月10日 08:08
こんにちは。

なるほど、と目からウロコです。
私は多分、ひらがな表記になった今でも、みやまはともかく、
「三養基」「京都」で脳内が認識しているので、
言葉として聞いても、ややこしいと思ったことがありませんでした。
しかも外回りをする仕事でもないですし。

こうやってひらがなで並べられると、
ややこしいですね。そして、見分けにくい。
Posted by ちょんびん at 2010年01月10日 10:04
佐田線の良い感じのバス停を一つ…仏谷。英彦山の流れの修験のお山があるので石仏群なんか結構あったりするんで名残りかと…。ちなみにあたしと縁のあるバス停は地下です。
Posted by 運転士です at 2010年01月10日 10:33
運転士さん、いつもありがとうございます。
佐田線はスクールバス併用になると、黒川を回るので、
仏谷は予約があるときだけ迂回するバス停になってしまいます。
その点でも、この3月までにもう一度乗っておこうと思っています。
「地下」も味のあるバス停名称ですよね。

矢野岳~佐田の件は、
すでにいくつか記事を配信予約してますので、
そちらもお楽しみにw
朝倉市の事業計画(PDF)リンクしておきます。
Posted by ちょんびん at 2010年01月10日 10:43
あっ母が住人だった頃は猿飛橋を走ってたそうですよ。寺内ダムが出来る前ですけど…。木炭バス時代の様ですが。田代佐田地下辺りは縁者がまだまだいっぱい居るので寂しいですね…路線バスが無くなるのは過疎化が進んだ証拠ですからね。
Posted by 運転士です at 2010年01月10日 20:14
木炭バスの時代ですか、ちょっと想像がつきませんね。
運転士さんのルーツは、「地下」にあるんですね、
って誤解を生じそうな字面ですことw

私の祖母の里は、私が小学生の頃まで、
未舗装の道をバスが走っていてとても好きでしたが、
昨年行ったら竹林が全部立派なマンションになっていて、
驚いて思わず苦笑いが出ました。
あまり極端に開発されるのも考えものです。
Posted by ちょんびん at 2010年01月11日 22:20