2010年07月16日
中山
「中山」。
1日3本というのが、僻地バス停の最低限の必要本数だと思います。
朝、通学通院者は集落を出るバスに乗り、
病院に行ってバスで帰ってくるには、昼間に便が欲しいところです。
通学者は夕方しか帰らなくても大丈夫なのかもしれませんが、
日中をずっと街で過ごすほどの用件がない人もたくさんいるでしょう。
昼に往復便があれば、昼から街に出ることも可能です。
西肥に乗って、平日しか走らない2路線を体験しましたが、
どちらも3便が設定されており、浅子教会線は利用者も多かったです。
佐世保市の福祉パス利用者ばかりだったので、
運賃収入は大したことなさそうですが。
といっても、各地の高齢者向け優待定期券には、
年配の人が家に閉じこもらず、バスを使って適度に歩き、
活動することで健康増進効果を狙う側面もありますので、
バス単体の採算性とは別の費用対効果測定が求められます。
何にせよ、乗客があってこそのバス路線ですから。
そういう意味では、この日の祐徳はどこも残念な状態でした。
中山バス停奥に転回スペースがあり、そこで集落も途切れます。
民家はここまで、あとは上にキャンプ場があるばかりだそうです。
誰に出会うこともなく、折り返し便が静かに走ってきます。
田舎のバス路線に乗っていると、よく見る一般的なバス停と民家の風景ですが、
気候、時間、車両、運転士、草花、ひとつとして同じものはないのです。
Posted by ちょんびん at 17:17
│祐徳バス