福岡を走っていた路面電車が廃止になった際に走りだした、
電車代替番号の最後の砦、「25」。貝塚から城南線を通って西新方面。
福岡タワーまで延長された時点で、すでに何かちょっと違うものになってはいたのですが、
西新を経由しなくなり、番号も「20」になるということで、ひとつの時代の終わりを感じさせます。
「25-1」動物園行きも廃止になるということで。
ロータリー工事のため、折り返しができなくなる、というのが表向きの理由。
実際、利用状況はどうだったんでしょうか。
もし非常に乗客が多くて、廃止にするのはもったいないと判断されたら、
小笹団地東口行きなんてのが新設されたりしたんでしょうか。
「貝塚駅」の廃止前標示。動物園はあるのに、西新がないのが、
すでに拠点性を失った結果と言えるでしょうか。
地下鉄に比べて非常に大回りな経路を辿る「25」では勝負するまでもないのでしょうが、
そのわりには福岡タワー方面がちゃんと記載されているのは、終点だからですか。
薬院で分岐して、動物園までとタワーまでの路線図。
平日は毎時4本くらいは天神まで行ってました。
国道3号線から貝塚駅方面に曲がる交差点の角にガストがあって、
その2階は歯医者です。こんどう歯科クリニック。
高校の同級生なので、バスとは何の関係もありませんが、宣伝しておきます。
最後に惜別乗車ということで、仕事終わりに貝塚まで来て、
まずは、「25-1」の最終便。
動物園に到着して、路線図。
まず50番台があったところに、あとから貝塚駅を加えたせいか、
ここまで各終点の位置関係に整合性のない図も珍しいです。
バス停移設のお詫び。移設するためにバスカットを作ろうと工事していたら、
その工事が予定通りに終わらなかったので、とりあえずバス停を別の位置に置きます、
ということだと思いますが、非常に難しい説明。
廃止と移設の告知。
西新に移動して、最終の貝塚行きを待ちます。
ここから城南線方面に行くには、「10」「15」が残るので、さほど不便もないでしょうし、
やはり「25」はすでに役目を終えていたといえるのでしょう。
桜坂あたりからドームに行こうと思ったら、西新経由は非常に無駄な遠回りに感じますので、
鳥飼の所から曲がってくれる「20」は、精神的にも効率的な改正なのかと。
実際のところ、設定所要時間は3分くらいしか変わらないようなので、
1車線しかない今川西町公園経由の道路が渋滞したら、「15」に負けることもありそうですが。
西新パレスの告知。天神までになった姪浜からの「1」が、
とうとう藤崎までしか来なくなって、それもまた時の流れ。
「25」の最終が出発する4分後に、姪浜駅北口の最終も出発するのでした。
市内均一運賃が2段階になる前は、「6」や「25」や「86」には整理券も運賃表もなく、
浜松町から先で貝塚行きに乗車する場合、自己申告で初乗り運賃を払っていました。
て話が何のことかわかる人は、きっと昭和生まれ。
そんな記憶がある分「25」の方が思い入れがあるので、
最終の貝塚駅行きに乗車して、終点まで乗りました。
とはいえ、天神から先の区間は「20」として何も変わらず残るわけですし、
この日は週末金曜日のせいか、12時前の便にも関わらず、
貝塚駅終点まで10人近くの乗客がいて、廃止ムードはゼロ。
乗ってる人が多いのは、めでたいことなんですけどね。
2時間ほどで戻ってきたのですが、すでに路線図は更新されていました。
時刻表も。平日日中は、きっちり15分毎の均等ダイヤです。