西花畑小学校前桧原桜前

ちょんびん

2011年01月29日 23:29


桜町から、ゆるやかな坂を上って、「西花畑小学校前」。



外環から長住の方へ曲がる角に、一塊の桜があり、石碑が立っています。

この桜の間にあるのがもともとの旧道で、
バスの通行はおろか、車の通行も憚られる規格でした。
そこで拡張工事を行うにあたって、桜の伐採が始められましたが、
それがちょうど桜の開花間近の時期にあたり、
桜を惜しむ人から、桜の木に命乞いの色紙(短冊?)が掛けられたそうです。

「花あわれ せめては あと二旬 ついの開花を 許し給え」
1月上旬とか中旬とかいうように、旬とは10日のこと。
あと20日待って、最後の開花を許してください、という歌です。

この歌がきっかけとなり、ここの桜は残されることになって、
今も春になると見事に咲きます。
詳しいことは、桧原桜で検索してみてください。
当時の市長が返歌を詠んだり、海外で取り上げられたりしてました。
この経緯はニュースにもなったので、リアルタイムで記憶があります。



既存の西花畑小学校バス停は、外環の桧原側。
「桧原桜前」のほうも表示されています。



都心向けのバス停は、電柱の陰にひっそりと立っているのですが、
バス停には桧原桜に因んで詠まれた歌が掲示されていて、
比較的多くの人たちが関わっている場所だとわかります。



けれども、新設のバス停には、桧原桜の記載はありません。
大橋方面のバス停から、小学校はいちばん鮮明に見えます。



小学校の前には、大量のガードレール資材。
片側2車線になる前の、工事途上で使われていたものだと思います。
工事の規模が大きかったことを、あらためて感じることができます。
そして、やっと今日、新しい路線が通ったわけで、嬉しいことです。

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