福島 西鉄バス

ちょんびん

2008年09月21日 10:39


福島です。対外的には「八女市」で認知されていますが、町の中心バス停は福島。
昔、ほんの一時期ですが、福島市を名乗っていたこともあったそうです。

八女営業所と、わずかに兼松住宅までの路線しかなくなってしまいましたが、
長距離のバスが発着していた時代を髣髴させる立派な待合所です。



待合所の看板には、白で消した「小栗峠口」「急行 熊本」の文字が読み取れます。
真ん中にテープで隠したところがありますが、そこにはきっと「山鹿」があるのでしょう。

待合所の中には、山鹿までの路線が健在だった頃の運賃表が、
まだかすかに読み取れる形で残っています。
兼松住宅までの運賃は210円で今と一緒なので、廃止まで使われていたものでしょう。



「急ぎの小荷物を即日配達します。営業所までお持ちください」という広告看板。
そんなバス託送が行われていたんですね。初見です。



西鉄の福島待合所から堀川の福島発着所を眺めてみます。至近。
長崎県営が島原を走っていた頃の諫早や島原・小浜・雲仙のように、
同じ路線を走らせていながら営業所が別というのは非常に面倒だったのですが、
完全に路線の棲み分けができている場合は、こういう別設定もいいものだと感じてしまいます。

物心ついた頃から福岡市内で暮らしていますので、
複数のバス会社が混在している状態に違和感を感じてしまうのです。
早良区の「原」にいますので、昭和バスの「古湯」「野河内」はよく見ていたのですが。
日本全国でみれば、福岡のようなほぼ一社独占の方が特殊なんでしょうが。



久留米方面行きの福島バス停です。「30」「31」の違いは、
福岡市内でいえば「次郎丸経由」「田隈経由」くらいの差だと思うんですが、
ちゃんと別番号が割り振られています。

北九州の「14」と「17」のように、労災病院を通るかどうかだけの違いで番号が変わるものもあれば、
福岡の「23」のように香椎から先はどこに行こうが同じ番号のものもあり、
その規模の大きさに起因する統一性のなさが、西鉄全体の面白さを醸していると感じます。



この道を熊本行きが走る光景、リアルタイムで見てみたかった。。。

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