若松渡場

ちょんびん

2010年03月05日 07:09


船での人や荷物の行き来を監視する、番所があった若松。
昔から交通の要衝であったことが伺えます。
人の往来がもっとも盛んだったのは、石炭の最盛期でしょう。
飯塚や直方周辺で採掘された石炭は、筑豊本線で若松に運ばれ、船積みされました。



そんな若松の渡場。北九州市営バスだけが発着するバス停です。



市営渡船の乗り場はすぐ奥にあります。
若戸大橋は現在歩行者や自転車は通行できないので、
市営渡船は自転車の利用者も少なくありません。

私が大学生の頃までは、船賃は片道20円でした。
いまも100円でちょっと船に乗れる、乙な区間です。



道路側から見ると、バス停も乗り場のアクリル看板も無地なので、
バスが来なくなった発着所のような雰囲気が漂っていますが、



乗り場側にはちゃんと路線図や時刻表が掲示されていて、
いまも小石本村や二島方面にバスが走っています。



若戸大橋の橋脚下に、バスの待機場があります。



バス来ました。



100円という手軽な値段ながら、船という非日常性があるわけですから、
生活利用以外に、近距離レジャーとしての活用を考えて欲しいですね、市営渡船。
石炭全盛期の建物とか、火野葦平とか、若松城(中島城)とか、
絡めて面白そうなところもあると考えてます。



若松城ってのは、洞海湾の湾口、若戸大橋の下あたりにあった島に築かれていた城で、
現在は島自体が港湾拡張のため掘削されて消えてしまっているという幻の城だそうです、
そんなこと考えながら、船から水面を眺めるの、よさそうじゃないですか。
片道船で、片道若戸大橋でもいいですよね。
その場合、眺望面を考慮して、現在の網柵はどうにか取っ払ってほしいですね。
バスに乗っていて洞海湾を眺めても、どうも視界が遮られる気分になります。

あまり景色がよくなると、違法停止する車とかよそ見運転とかが多発して、危ないのかもしれませんけど、
若戸大橋にしても福岡の荒津大橋にしても、せっかく高いところを走るので、
その眺めのよさを生かしたいところです。
といいつつ、「ぐりーん」は荒津大橋通過路線から撤退してしまいましたね。残念です。

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