2010年09月17日
下田代(大畑)
田野車庫で思いがけず素晴らしい風景に出会って、
いたく感動した次に訪問した「下田代」です。
1日にたくさんの路線を廻ると、最後のほう価値観にインフレが起こってしまい、
後から振り返ると、ここも単体では隘路の多い楽しい路線だったんですが、
なんとなく普通に感じてしまいました。
東間のあたり、高台の裾野を縫うように走り、
大畑の手前では窪地の田園風景の真ん中を貫き、
肥薩線の踏切あり、高速道路の高架も見え、
大畑小学校から先はまた旧道の細道を選択、
しかも人吉都心方向に下って終点がある、見所の多い線です。
上田代・下田代というバス停は五木村への路線にもあり、
区間便であちらには上田代行きがありまして、
同じ人吉発着なのに上田代(五木)行きと下田代(大畑)行きは、
全く別の方向へ向かって進みます。
終点は、小さな三差路のカドです。
待機するのは側道に切り返して、交差点の直近の場所です。
こんな場所でも終点としてちゃんと認められるのだとすると、
西鉄のローカル路線は、転回・待機の場所が恵まれすぎで、
結果として過剰投資になっているのではないかと疑問に思うくらいです。
代替交通手段がなかった頃、
バスが移動の主役だった時代というのが確かにあったのですが、
現状のバスは限られた交通弱者のために存在している場所が多くありますので、
どれだけシンプルに2点間をつなげるか、という見直しが必要だと感じました。
Posted by ちょんびん at 17:17
│産交バス