2010年09月02日
椎葉入口
内谷から下ってきて、上田代でバスを見送ります。
次の椎葉入口まで5分ほどしかなく、
逆光のバス停をどう撮ろうかと思案していたら、
乗るバスがやってきてしまいました。
そして、あっという間に「椎葉入口」に到着です。
入口という名前にふさわしく?、橋を渡ったつきあたりで、
奥に椎葉という集落があるのでしょうが、バス停からは何も見えません。
よくここまでバスを走らせたというべきか、よくここで打ち切ったというべきか。
ダム建設に付随する開発として予算がついたのか、
ここまでの道路はきれいに整備されていて、
隘路というものではないのですが、素敵な路線です。
待機時間はわずかなので、もときた橋を途中まで戻ってみると、
川辺川ダムが建設される予定だった場所の、
橋脚か何か、少しだけ進んだ工事の跡が見えます。
そういう経緯をすこしかじった状態で、谷を眺めながらこのバスに乗ると、
なんとなく人間の罪深さを感じるような気になりました。
誰も、ほかの人を不幸にしたくて生きているわけではないんですけどね。
開発をしたほうが幸せになると盲信して猛進する立場と、
現状を少しでも変えようとすること全てに反発する立場と、
そういう両極端の間のいろいろな段階にみんながいて、
衝突するとなかなか妥協点が見つからないものなのです。
Posted by ちょんびん at 17:17
│産交バス