バス停は、バスが走る以上、基本的に道路沿いに設置されるものですが、 ここ「駅通り」は、道路から奥まった、 鉄道のホーム跡のそばに、バス停が立てられています。 もと、国鉄宮原線の、北里駅があった場所です。 柵の形や、叢の先に延びる道の形に、線路跡を感じます。 駅から見下ろす川沿いに集落は広がっていて、 駅跡の周囲には何もありません。 路線バスも向こう側を走っているので、 近所の子どもたちに向けて、通学用のバスだけがここを辿ります。 小国から玖珠に向かおうとすると、 特に意図しなくても通過する場所なのですが、 整備された道路の具合と、放置された駅跡のギャップが大きく、 いつも車を停めて、周りを眺めたくなります。 はげの湯とか奴留湯とか、周囲は温泉の多いところです。